innhatrang2007-03-26

 ホテルのビュッフェで朝食後、ツアーに付いている半日観光ツアーに参加する。これまで、こういうツアーを利用したことはほとんどなかったが、子連れには移動手段に悩む必要がないので、意外と便利である。ツアー参加者は3組で、若いタイ人のカップル、メルボルン在住の中国系オーストラリア人、そしてわれわれである。ガイドは妙にテンションの高い30代の男で、下手くそな英語で延々と喋り続けている。アバディーンで船に乗り、天后廟に行き、ビクトリアピークの手前の展望所、宝石店をまわって、1時過ぎに尖沙咀で解散。
 昼食後、街を歩く。日本書籍専門店を見つける。久しぶりに日本の本を売っている本屋に入り、何か買おうと物色したのだが、大量に本はあるわりに魅力的なものは何もなく、結局、香港ガイドと子供用にアンパンマンのシール絵本を買っただけだった。別にこの本屋の責任ではない。ハーゲンダッツでアイスクリームを食べた後、九龍公園を散歩する。
 ベトナムから来ると、道行く人の顔つきは日本人のそれとほとんどかわらない。実際に、方々から、観光客や在住者らしき人たちの日本語が聞こえてくる。確かにここまでの高層ビル群は日本にはない。もちろん、広東語の看板も2階建てバスも、日本にはない。しかし、くすんだ高層マンションの壁、無理やり切り開かれた人工的な公園、セブンイレブンスターバックスコーヒー、ゲームセンター、ドラッグストアがならび、その合間に追いやられた屋台や市場の中で、日本語の会話を聞くと、つい東京に来たのではないかと錯覚してしまう。私の目がベトナム中部の光景に慣れてしまったのだろうか。