2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

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本書は東浩紀と北田暁大の対談である。そして、いっけん同世代同士の気楽なおしゃべりにみえて、実は最初から最後までひとつの理論だけが機能しているという、奇妙な対談である。 本書を貫いているのは、近年、東が提唱している「解離的近代の2層構造論」で…

バクマイの鳥インフルエンザ疑い患者は回復しつつあるようだ。診断が確定したのかどうかは不明。http://english.vietnamnet.vn/social/2007/05/700618/

小児科部長と、来月のWorkshopについて打ち合わせ。小児科ICUにいる心不全の女の子の状態が厳しい。先日、サイゴンから心臓外科医が来て診ていったが、当然ながら現状では手術は不可能だと。何かうつ手を考える必要あり。

ハノイのバクマイ病院に入院中の患者、鳥インフルエンザの疑い。http://english.vietnamnet.vn/social/2007/05/698059/ http://english.vietnamnet.vn/social/2007/05/698485/ http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/country/cases_table_2007_05_…

私は今後、医学基礎論研究と称する一連の考察により、医学基礎論の確立を試みたいと思う。この試みは、明確にひとつの目的をもっている。それは医学を、臨床医学、基礎医学、社会医学などの領域の相違を問わず、一貫して基礎付けることが可能な体系を構築す…

暑い。暑さが尋常ではない。昼休みは自転車に乗って家まで帰るのだが、直射日光を浴びながら15分も自転車をこいでいると、それだけで熱中症になりそうである。熱帯なのだから当たり前といえばそうだが、それにしても5月に入ってからのこの陽射の強さは、昨年…

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4.形式的唯物論の完成 4.3.形式的唯物論とは何か(2) 以上に描いた哲学史を踏まえて、もう一度、柄谷行人の議論を見直してみよう。4.1.節(http://d.hatena.ne.jp/innhatrang/20070402)で検討したように、『世界共和国へ』の議論は、形式的に定義される4つの…

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4. 形式的唯物論の完成 4.2. 形式的唯物論とは何か(1) 私は前節で、本書『世界共和国へ』における柄谷の議論が、形式的唯物論とよぶべきものであることを指摘した。では、この形式的唯物論とは、どのような思想的態度であるのか。 議論の見通しをよくするた…