2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ニャチャンにて

仕事を後任に引き継ぎ、ニャチャンを離れることになった。2年以上暮らしたホー・スン・フン通り31番地の家も引き払った。思えば、ここが社会人になって一番長く住んだ家だったかもしれない。今日、昼前のフライトでニャチャンを発ち、サイゴンへ。明朝、福岡…

チャン・デュク・タオ教授   世界的に著名で有能な哲学者

遵A醇Cy l醇A bản dịch của http://www.xaluan.com/modules.php?name=News&file=article&sid=31023. Nếu c醇p hỏi cung,, xin tiếp x醇D với Motoi Suzuki.ベトナムのような発展途上の恵まれない国から、このような有能な哲学者が生れるのは極めて特殊なこ…

チャン・デュク・タオの記事について

ベトナムのポータルサイトwww.xaluan.comで、チャン・デュク・タオを紹介したH醇Am Ch醇Cu氏の署名記事(http://www.xaluan.com/modules.php?name=News&file=article&sid=31023)を見つけたので日本語に訳してみる。同サイトには3回にわたってベトナム語と英語…

ホアンキエム湖畔

昨晩、ハノイ入り。朝8時半から国立衛生疫学研究所で会議。ゲストを見送った後、夜、旧市街を抜けてホアンキエム湖の周りを歩く。ハノイはサイゴンと違って、どことなく薄汚れた、垢抜けない街である。しかし、これはこれで味わい深いものがある。前に来たと…

(6)最終回

いまさらポストモダンの議論を引き合いに出すまでもなく、われわれには世界の全体を見渡すことは不可能である。そもそも、この世のすべての問題を引き受け、それらをまるごと解決する方法を示すことなど、はじめから不可能だし、誰もそんなものは求めていな…

(5)

では本題に入ろう。私はいったい何を問題にしているのか。それは、この20世紀的思考が言明と言明に還元されないもののあいだに打ち立てた、恣意的で限定的な関係である。そして言明のみを思考可能なものとし、それ以外のものを十把ひとからげに思考の枠外に…

(4)

ここで少し歴史を振り返っておこう。20世紀の前半、サルトルは現象学を完成させた。『存在と無』は、一切を<あらわれ>=現象に還元する。そこには、現象から離れて独立して存在する実体などない。もちろん「私」も例外ではない。「私」は現象と現象の関係…

Saigon... shit; I'm still only in Saigon...(2)

ホーチミン工科大学で用事を済ませ、夕方、街中をあてもなく歩く。サイゴンのこのあふれかえるバイクの波と排ガスとアジア的猥雑さに満ちた街並みの中を彷徨うのは悪くない。ここは私の好きな街のひとつである。レタントン通りで食事を済ませ、第3区へ戻る。…

Saigon... shit; I'm still only in Saigon...

Y先生一家と一緒に旧ニャチャン空港のそばのインターナショナル・スクールを見学。フランス領事館のサポートを得て運営されているらしい。その後、私用のため、19時20分のフライトでサイゴンへ。第3区の一泊20ドルのホテルに泊まる。

(3)

勘違いしないでいただきたい。私は言論など役に立たないと馬鹿にしているわけではない。「ごちゃごちゃ言うより、行動しろ、実践しろ」と叫ぼうとしているのでもない。ただ、言論にはいったい何ができるのかと問うているのである。そして、なぜ皆、その問い…

ニャチャンの日本人

先週後半から日本人会や日本人ゲストの来訪が続き、あまり海外にいるという感覚がしない。今日もそのゲストと市内のホテルに勤務している方たちと、日本人だけ総勢8人で韓国料理屋へ行って夕食。ニャチャンでこんなに多くの日本人と接触することはいまだかつ…

(2)

想像してみよう。 ごく一部の人間だけが情報にアクセスできる、閉じたコミュニティがあるとする。このコミュニティでは、情報にアクセスできる人間が、特権的にコミュニティのなかで何がおこっているかを<正しく>把握することができる。そしてそこから<正…

ノン傘とミス・ユニバース

来週末の小児感染症サーベイランスの準備のため、朝からビンタン・コミューンへ。海岸通りはすっかりミス・ユニバースの話題でもちきりである。昨晩、昨年優勝した森理世がルイジアナ・レストランに来たらしい。しかし、街から少し外れたビンタンはのどかな…

ニャチャン駅前の本屋

もちろん、ここニャチャンにもいくつか本屋はある。しかし、どれも昔ながらの本屋で、並んでいるのは大抵TOEIC対策本、ベトナム旅行ガイド、学校の教科書、『ドラえもん』、『名探偵コナン』だから、もうすこし「カルチャー」を求める人間は、はるばるサイゴ…