innhatrang2006-08-17

 朝、起きたらカンさんとその娘さんが、庭で掃除をしていた。カンさんは6人も娘がいて、長女はホーチミンで大学に行っているらしい。全員を同時に大学に行かせることはできないから、長女が卒業して仕事を始めたら、今日来ている次女を大学に行かせるのだという。私の家以外に、2軒でクリーナーをしているとのこと。インターネットのことをカンさんに聞いたが、当然ながらよくわからないので、やはりベトさんに言わなくてはならない。いつものように、自転車に乗ってオフィスへ。わたしもかなり慣れてきて、バイクの波に乗って走るのが上手くなったようだ。ときどき、バイクがシクロと併走しながら道を聞いていることがあるが、これは相当迷惑である。ちなみに、『地球の歩き方ベトナム』に、レンタサイクルで一方通行を無視して逆走してきたバイクに跳ねられた、という記述があるが、実際には一方通行を無視しているというより、一方通行の標識が機能していないという方が正しいだろう。確かに、一方通行の標識があると、一方の流れが相対的に優位となるが、あくまでも比較の問題である。
 午前中、カンホア病院。そろそろ通訳なしでは限界である。次はGさんと行けるよう、調整しなくてはならない。昼に病院前の喫茶店に行く。店員とは完全に顔なじみになった。顔を見ただけで、VIPルームの奥に案内されるようになった。ここのVIPルームは水商売の店みたいで、あまりいい内装趣味とはいえないが快適である。オレンジミルクを飲みながら、TとSkype、妻とYahoo Messenger。Tは来週、アメリカへ発つ。家に戻る途中、ミネラルウォーターが切れていたことを思い出し、近くの商店に寄る。1.5Lのボトルを指差したら、おばさんが10,000VSDだという。水を買うのにいちいち値切るのも馬鹿らしくなって、呼び止められるのも無視してそのまま立ち去る。いったん、家に戻り、マキシマークへ。ざる、皿3枚、インスタントラーメンなどを買う。水は5Lで10,200VSDだった。浄水器を買ったので、それを飲んでもいいのだが、常温で何日も放置している水よりも、ミネラルウォーターのほうが安全だろうと思われる。いずれにせよ、今後、水はマキシマークで買うことにする。
 午後、オフィスに戻ると、日本から新聞記者のFさんが来た。今回のプロジェクトの取材である。本当はカンホア病院に行く予定だったのだが、警察からの許可が下りなかったのである。オフィスでY先生がプロジェクトの説明をした後、Fさん、Y先生、私とGさんとで、パスツール研究所の隣にある、エルシン博物館へ行く。その後、Aさんがデング熱の媒介蚊の調査をしているフィールドを案内する。ポー・ナガル塔にも立ち寄る。チャンパ王国の遺跡で、シヴァ神レリーフがある。塔の前で一生懸命にお祈りをしている集団があり、Gさんに、あの人たちは何教を信仰しているのかと聞いてみたが、よくわからないとのことである。いったんオフィスに帰り、諸関係者に連絡。すっかり忘れていたが、来週の22日にはニャチャンを発ち、いったん日本に帰国するのだった。その後、家族を連れて来るためのチケットとVISAの手配を忘れていたので、至急手配する。神奈川のMとSkype chat。日本で臨床医を続けることは大変だと、人事のように同情する。
 夜は、Fさん、Y先生と一緒にニャチャン・シーフードへ。海老がとても美味しかった。