あさってから韓国出張なのだが、上着がない。今は雨季も終わり、heat adaptation(暑熱馴化)をきたした地元の人たちは、寒くて上着なしではいられないようだが、気温は常時25℃以上あるので、私には上着どころか長袖の服すら必要がない(それでも去年に比べると、明け方など、明らかに「寒い」と感じることがあるのは、私も馴化しているのだろう)。しかし、さすがに12月のソウルに半袖で行くわけにはいかないので、近所の古着屋に行き、50,000VNDでウインドブレーカーを買った。よれよれでシミが付いていて、バイクタクシーの運転手が着ていたような服だが、どうせ帰ってきたら2度と着ることはないのでこれでよしとする。
 グッドモーニング・ベトナムで昼食後、そのまま歩いて海岸へ行く。波は高いが天気がいいので、ロシア人観光客が砂浜に水着で寝そべっている。そのすぐ裏の公園では、椰子の木にクリスマスデコレーションが施され、子供用のサンタクロースの衣装が売られている。季節感というものは多分に相対的で、主観的なものである。その意味では、熱帯にも確実に季節はある。