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　どうも腹の具合がいまひとつである。朝、Tと一緒にコーヒーを飲んでからオフィスへ。Tは、午後、ニャチャンを発った。昼は、ダム市場の前の旅行者向けのレストランで、焼き飯とチキンを食べる。午後は、オフィスで書類のチェック。
　夕方、借家に行って、家の引渡し。大家はとてもいい感じの人である。テレビとベッドを搬入してもらったが、テレビはアンテナケーブルがなく、ベッドにはマットレスがないので、どちらも使えない。まあ、はじめての土地で、最初からそううまくいくはずがない、と自分を納得させる。
　暗くなってから、雨が降り始めた。郵便局の傍の薄暗い食堂に駆け込む。壁に書いてあるメニューから適当に選んで、注文を聞きにきた10歳くらいの女の子に「バイン・ベオ」と言ってみた。米の粉を練って千切って蒸したようなものと、豚ハムの混ざったものが出てきた。胃に優しい感じで、悪くない。しかし、ホテルに帰って『地球の歩き方：ベトナム』に載っている写真を見ると、バイン・ベオは全然違うものだった。何だったのだろうか。