午前中はオフィスで、データ処理とレポート作成。Gさんに、明日のフライトを確認してもらう。Tはアメリカへ発ったようだ。
 昼はオフィスの近くの食堂で、フォーを食べる。ここはもう3回目なので、店のおばさんも覚えてくれたようだ。日本人の家族連れが来ていた。
 両親に何か土産物でも買おうと思い、ダム市場をぐるっと回る。ダム市場は日用品や食料品のほかにも、国内外の観光客向けに土産物を売っている。外国人と見るや、方々から声がかかる。派手にデザインされた笠、'SOUVENIOR'と書かれた額に入った2匹のロブスター、でかでかと黄色い星のマークが入った赤いTシャツ、ニャチャン特産の海産物の干物、海塩、ニョック・マムなどなど。どれも、まったく魅力的でない。あとは電化製品や日用品の店が沢山あるが、ラジカセや包丁を買って帰っても仕方がない。
 今回は何も買わずに帰ろうかと思いかけたときに、おばさんが声をかけてきて、網のようなものを持ってきた。蚊帳は欲しかったので、どんなものかと拡げてみたらハンモックだった。ハンモックなどいらないというと、ベトナムコーヒーを入れる小さなフィルターを持ってきた。いらないと思ったが、ちなみにいくらかと聞いたら、計算機で50,000VSDと打ち出した。あまりに法外な値段なので、あきれて首を振ったら、じゃあいくらなら買うのかと聞いてきた。まともな値段にまで値切る意欲もわかなかったので、手を振って立ち去った。おばさんはかなりの剣幕で怒っていたが、仕方がない。観光で来ているのなら、値切りを楽しむこともできるのだろうが。
 市場の前の、ツーリスト向けのレストランで、カフェ・スアを飲む。目の前でコンデンスミルクの上にコーヒーがぽたぽたと落ちていくのを見ながら、確かにベトナムコーヒーを土産にするのは悪くないと思った。ただ、ダム市場だとまたふっかけられるので、マキシマークででも買うことにする。コーヒーを飲んでいると、ユダヤイスラエル人らしき、6人の若者と、日本人の若者2人が、別々に入ってきた。それぞれ、ヘブライ語と日本語のガイドブックを持っている。
 午後も、オフィスでレポート作成。長崎のM先生、T君とスカイプ。大学院生のM君にメール。Y先生と、9月初旬のスケジュール調整。
 午後7時過ぎに家に帰り、夕食を食べるために、自転車でツーリストエリアへ。グエンティミンカイ通りから、フン・ヴォン通りに曲がり、つきあたったところで、Aマートというスーパーマーケットを見つけた。こういう店はマキシマークしかないものと思っていたので、思わず店に入る。マキシマークよりは小さく、スーパーマーケットというよりは、いわゆるコンビニである。昼に買おうと思った、ベトナムコーヒーのフィルターを見つける。おばさんが持ってきたものと同じ大きさで、値札は1個7,000VSD。フィルター2個と、店員に聞いて、このフィルターで入れることができるコーヒーの粉と、VINA MILK製のコンデンスミルクを一缶買う。大変、満足な買い物ができた。
 その後、御父参カフェに行く。帰国前のご挨拶。タイガービール2本、カンパチの刺身、カツ丼を食べる。帰りに、グエンティンミンカイ通りで、バイクの波に乗れず、10分間以上、路肩で身動きがとれず。やはり、夜に自転車に乗るのはやめたほうがいい。
 家に帰って、明日の帰国に備えて荷物を準備。