カムラン半島の開発計画について。

  Khanh Hoa province plans to turn the northern area of Cam Ranh peninsular into a national tourism complex, which will cover an area of 1,300 ha. The tourism complex will provide sea-based sports and entertainment services. There will also be the areas for trade buildings, financial centre, offices and hotels.
http://english.vietnamnet.vn/biz/2007/03/674030/

 閑古鳥の鳴いているVINPEARL LAND、人気の少ないサンライズホテル、郊外型大型スーパーの早期閉店。それにもめげず、ビーチ沿いの巨大複合ビルは完成間近で、港周辺では高級住宅地が造成中である。挙句の果てにカムラン郡に巨大リゾート地をつくろうということらしい。
 カンホア県の経済状況については詳しくないが、これ以上の開発が観光客の増加につながるとはとうてい思えない。特に、日本の地方都市におけるリゾート施設開発が、ことごとく失敗に終わる姿を見てきたものにとってはなおさらである。VINPEARL LANDなど、その人工的な町並みに客が閑散としている光景は、かつてのシーガイアや長崎オランダ村、あるいはハウステンボスそのもので、ある意味、懐かしさすら覚える。
 だから現在のベトナムらしさを守れ、などとと傲慢なことを言うつもりはない。ただ、こういう開発が、間違いなく無駄に終わるだろうことを経験をもって語ることも、国際援助のひとつではないかと思う。