暑い。もう3回目の夏だが、慣れようがない。日中はできるだけ屋外に出ないようにするだけである。
 小児科病棟にギャッジアップ可能なベッドが5台ほど運び込まれている。ICUにも見慣れない中古のEvitaのventilatorが置いてある。例のドイツのNGOが寄贈したものだろう。それ以外には、明るいニュースはない。
 HANDICAPで仕事をしているH医師が入院したと聞き、Gと一緒に別棟の6階にお見舞いに行く。虫垂炎で土曜日の朝に入院し、昨日、緊急手術したらしい。本人は元気だったが、少し驚いたのはendoscopic appendectomyが施行されていたことである。いつの間にここの外科医はそんな手技を覚えたのか。そもそもいつの間に腹腔鏡を入手したのだろうか。たしかついこの間までなかったはずだが。