2007-01-01から1年間の記事一覧

London School of Hygiene and Tropical Medicine(LSHTM)のProf.Rが来る。夕食はラッカインで焼肉。

先月12日のワークショップで、胸部レントゲン写真読影テストを実施し、結果のデータ入力をGさんに頼んでいたのだが、病院やコミューン・ヘルスセンターとの行き来で忙しいようで、なかなか進んでいない。このままでは木曜の会議までに結果がまとめられないの…

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ヒトゲノム・プロジェクトは、すでにヒトゲノムの全塩基配列を解読し、その機能を解析する段階となっている。これにより、遺伝子治療をはじめとするオーダーメイド治療の可能性が期待されている。しかしその実現の前に、ひとつの素朴な疑問を解決しなくては…

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4.形式的唯物論の完成 4.5.形式的唯物論とは何か(4) 『世界共和国へ』において柄谷行人は、現実を互酬、再分配、商品交換に基づく資本=ネーション=国家に還元したうえで、最後に交換様式Xにもとづくアソシエーションの実現を理念として語っている。確かに3…

Vietnamnet BRIDGE、Viet Nam Newsより。 5月以降、再燃しているベトナム国内の鳥インフルエンザ問題。これまでヒト感染例は5例で、うち2名が死亡している。 Health sector prioritises fighting bird flu カンホア省人民検察院は、カンホア省企画調査部門の…

昨日に引き続き、今日はニャチャン医療センターで、コミューン・ヘルスセンターのスタッフを対象としたWorkshop。もちろん講師はOさん。私の役目は挨拶と概要の説明だけだが、部屋が蒸し暑く、また議論が白熱して消耗する。

妊婦のサーベイランス開始に際して、カンホア病院でWorkshop。講師はOさん。議論が白熱する。

ベトナム政府とIAEAが3日間の会合、国内初の原子力発電の開発にむけて。 Experts talk over plans to go nuclear 今年7月1日より臓器組織提供法が施行される。 Health workers given legal primer on organ donation なおベトナム国内ではここ数年で160例以…

6月10日、ハノイのNational Contagious and Tropical Diseases Hospitalで、20歳男性が鳥インフルエンザで死亡。現在までのところ5名のH5N1陽性が確認され、2名が退院、2名は現在も入院加療中である。 Bird flu-infected man dies in Ha Noi hospital PM req…

鳥インフルエンザ情報。これまで4例報告。最初の症例は11日に退院。 Four people reported to carry H5N1 Bird flu survivors’ antibodies registered for copyright in UK デングの拡大。 Health experts concerned about dengue spread

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4.形式的唯物論の完成 4.4.形式的唯物論とは何か(3) 形式的唯物論は、現実を実在性=物質的形式の地平に還元する。この実在性=物質的形式の地平は、実在としての物自体ではないから、それそのものとして言及されることはないし、それそのものに何かが還元さ…

午後2時から、カンホア総合病院の2階会議室で、胸部レントゲン写真に関するレクチャー。本来は小児科、放射線科が対象だったのだが、感染症科、救急部門からも参加してくれたようだ。午後5時終了。 夕食は打ち上げをかねて、Y先生、Oさん、Gさん、私の家族と…

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再び、萱野稔人をとりあげよう。以前も指摘したが、「交差する領域〜<政事>の思考〜」における萱野の一連の議論には、いくつかの原理的な問題がある。それは次の3つにまとめることができる。すなわち、1.暴力の独占と国境の関係が明らかでないこと、2.独占…

今朝の病棟回診は、看護学生も加わって40人近い大名行列。いまどき日本の大学の教授回診でもこんな光景はみられないだろう。これだけの人数で取り囲んで診察するのでは子供が可哀想なので、できるだけ早めに切り上げる。4ヶ月の乳児、HBVワクチン接種後に痙…

ハノイでさらに2例の鳥インフルエンザ疑い。バクマイ病院の症例は、H5N1感染症として確定したらしい。 Hanoi hospital reports new suspected human cases of bird flu 韓国LG社のHBVワクチンで4例目の死亡例、ホアビン総合病院 One more child dies after v…

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前回、私は『東京から考える』を、解離的近代の2層構造論を脱構築的に正当化する書物であるとして読んだ。しかし、少し時間をおいて考え直してみると、次のような疑問がわいてくる。では東浩紀と北田暁大は、こうした意図があることを認めるだろうか、と。 …

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本書は東浩紀と北田暁大の対談である。そして、いっけん同世代同士の気楽なおしゃべりにみえて、実は最初から最後までひとつの理論だけが機能しているという、奇妙な対談である。 本書を貫いているのは、近年、東が提唱している「解離的近代の2層構造論」で…

バクマイの鳥インフルエンザ疑い患者は回復しつつあるようだ。診断が確定したのかどうかは不明。http://english.vietnamnet.vn/social/2007/05/700618/

小児科部長と、来月のWorkshopについて打ち合わせ。小児科ICUにいる心不全の女の子の状態が厳しい。先日、サイゴンから心臓外科医が来て診ていったが、当然ながら現状では手術は不可能だと。何かうつ手を考える必要あり。

ハノイのバクマイ病院に入院中の患者、鳥インフルエンザの疑い。http://english.vietnamnet.vn/social/2007/05/698059/ http://english.vietnamnet.vn/social/2007/05/698485/ http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/country/cases_table_2007_05_…

私は今後、医学基礎論研究と称する一連の考察により、医学基礎論の確立を試みたいと思う。この試みは、明確にひとつの目的をもっている。それは医学を、臨床医学、基礎医学、社会医学などの領域の相違を問わず、一貫して基礎付けることが可能な体系を構築す…

暑い。暑さが尋常ではない。昼休みは自転車に乗って家まで帰るのだが、直射日光を浴びながら15分も自転車をこいでいると、それだけで熱中症になりそうである。熱帯なのだから当たり前といえばそうだが、それにしても5月に入ってからのこの陽射の強さは、昨年…

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4.形式的唯物論の完成 4.3.形式的唯物論とは何か(2) 以上に描いた哲学史を踏まえて、もう一度、柄谷行人の議論を見直してみよう。4.1.節(http://d.hatena.ne.jp/innhatrang/20070402)で検討したように、『世界共和国へ』の議論は、形式的に定義される4つの…

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4. 形式的唯物論の完成 4.2. 形式的唯物論とは何か(1) 私は前節で、本書『世界共和国へ』における柄谷の議論が、形式的唯物論とよぶべきものであることを指摘した。では、この形式的唯物論とは、どのような思想的態度であるのか。 議論の見通しをよくするた…

以前もその記事について書いたことがあるので、ときどき萱野稔人の交差する領域〜<政事>の思考〜を読んでいる。当人も、気楽なエッセイのつもりで書いているのだろうから、あまり細かいことに目くじらを立てるつもりはないのだが、少し気になったことがあ…

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4.形式的唯物論の完成 4.1.『世界共和国へ』の議論の再構成 ここで、これまでの作業を振り返っておこう。まず第2章では、『世界共和国へ』の内容を要約し、検討した。そして、本書の議論は、現実の再構成と理念の抽出の2つから構成されており、両者は現実…

朝6時40分の便で、ニャチャンへ。空港で衛生局のHさんに会い、家まで送ってもらった。

ベトナム軍事博物館へ。順路がよくわからないし、館内が蒸し暑くて長居をしたくない。展示内容の解説も粗末である。戦勝国のくせに、もう少し展示方法を工夫したらどうかとも思うが、ベトナムらしいともいえる。入り口の向かいにレーニンが寂しく立っている。

動物園へ行く。園内で、聞きなれたタイタニックのテーマ曲が聞こえてくる。やはり体重計屋だった。あの体重計は、ベトナム全土に行渡っているのだろうか。動物園で体重をはかるやつなんかいるのかと思ったら、はかっている男がいた。ベトナムに帰ってきたの…

朝、ホテルの前の公園で子供と遊んでから、香港国際空港へ。バスに乗って窓の外を眺めていると、空港の手前に、やたらと長いケーブルカーが見える。Ngon Ping Skyrailという全長5.7kmもあるケーブルカーで、それなりに有名な観光スポットらしい。Ngon Ping360…